不動産投資家、特にサラリーマン大家さんは総じて年収高めの高給取りが多いです。母集団全体の平均年収は分かりませんが、少なくとも僕の元へ不動産投資の相談に来られる方の平均年収は軽く1000万円は超えてます。僕自身も、サラリーマン時代は年収1000万円ちょっとだったので、サラリーマン大家の中では平均くらいだったのでしょうか。
それで、前にもブログに書いたのですが、年収1000万程度で「私は高属性だから特別対応して下さい」みたいな方もおられて正直困惑します(苦笑)。
たとえば年収3000万以上か、金融資産5000万円以上の方であれば、最初っから都銀のどこかから2億くらいの融資を引いて、サクッと不動産投資を開始することは容易なんですが、それ未満であれば、ファイナンスアレンジはそこそこ手が掛かります。
まだせめて見せ金で2000万円くらいあれば、年収1000万円のサラリーマンでも割と億単位の投資を地銀クラスで開始することは可能ですが、年収1000万円でも自己資金がほぼ無い状態の方だと、ちょっとグレーな手法でアパートローンを使って飛びつくしかありません。
にも関わらず、どこの銀行は嫌だとか、25年以上出ないとイヤだとか、金利は1%台じゃなきゃ嫌だとか、ワガママを言う人が多くて閉口します。
正直、所持金が少ないのに最初から美しい財務バランスの資産形成は出来るわけありません。ここは、僕に相談したら何かとんでもない秘策を持ってるんじゃないか?とか淡く期待している方には夢を壊して申し訳ないのですが、現実はそんなに甘くありません。
ハッキリ言うと、銀行は「お金持ち」にしかお金を貸しません。借りる側からすると、お金がないから借りたいのだけれど、貸す側からするとリスクが低い先にしか貸したくない、というのが本音です。
なので、必死で自己資金を貯めるか、見せ金を何とかして作ってくるか、もしくはグレーなことをやるかしかありません。
むしろ年収の低い方は、この辺りを結構わきまえていて、謙虚なスタンスで相談に来られるのですが、年収1000万円クラスの人が最も勘違い君が多いですね。
一応僕も、色々なやり方を知らんでもないので、全てさらけ出して、その上でどういう方法がありますか?と相談に来られたら、親身になってガンガンにフルで対応しているつもりです。が、僕もまだまだ人間が出来てないのか、なんか「俺は客だ」みたいな態度で来る人には、申し訳ないですが、やる気が起こりません。
こう言うと厭らしいですが、年収1000万程度の人で不動産投資を真剣にやりたい人は世の中にいっぱいいますし、ましてや預貯金の少ない人は、プライド捨てて泥水飲む覚悟でないと、ひとつ上のステージには飛びつけないです。
この辺りをちょっと意識してもらうとガラリと状況変えれるのにな、という惜しい年収1000万さんが多いので、敢えて耳触りの悪いことを今日は書いてみました。