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杉田(椙田)です、
7月19日に星野リゾートと日本政策投資銀行が、「星野リゾートの界・別府の開業に向けて、投資事業有限責任組合というファンド形態で出資する」と発表しました。
資料:https://www.dbj.jp/ja/topics/dbj_news/2019/files/0000034579_file1.pdf
別府は古びた温泉地で、穴場だと思ってただけに「やられた」と感じて Twitter にも記事をツイートしました。
日本政策投資銀行が星野リゾートの界・別府の開業に向けて、投資事業有限責任組合というファンド形態で出資するとのこと。別府は古びた温泉地で、穴場だと思ってただけに「やられた」って感じですが、小規模で差別化できる施設は狙って行きます。https://t.co/ejtPToAyTz pic.twitter.com/tCr5mIHg2y
— 杉田卓哉(椙田拓也) (@sugita_takuya) July 23, 2019
何の穴場と思っていたかと、簡易宿所です。いまある観光地で簡易宿所を仕込んでいますので、そちらについては公開できるようになったタイミングで詳しくブログでもお伝えします。
今回の記事では
- 日本政策投資銀行について
- この発表が今後及ぼす影響
- 投資家としての心構え
この3点について詳しく解説していきたいと思います。
そもそも日本政策投資銀行とはどんな銀行?
日本政策投資銀行(DBJ)とは、日本の政策金融機関の一つです。
政策金融機関は政府が経済発展、国民生活の安定などといった一定の政策を実現する目的で、出資金のうちの多く(または全額)を政府が出資しています。
つまり簡単にいうと、日本政策投資銀行は国が経済をコントロールするために設置した金融機関、ということです。
日本政策投資銀行が星野リゾートに出資した理由
日本政策投資銀行は、地域経済の活性化・企業の競争力強化・国民生活の向上を目的として、対象の企業・法人に出資します。
なぜかというと、そのような企業・法人を支援することは日本全体にプラスの影響が大きいからです。
例えば、融資先として認められる事業として、最先端の医療、AIなどのIT技術、介護施設などが対象になっています。
このような背景から、星野リゾートは「観光人口の増大による地域創生に貢献する」と認められ投融資された、ということがわかりますね。
日本政策投資銀行の融資が別府に及ぼす影響
画像引用:地価公示価格チェッカー(https://tochi-value.com/oita/beppu/)
上記のグラフを見ると、大分別府の地価はバブル期から年々緩やかに下がり、70年代とほぼ同じところまで下がっているのがわかります。
「別府」というブランド名がありながらも、古びた温泉地になってしまったことが数値からもみてとれますよね。
おそらくこの状況に前々から星野リゾートは目をつけていて、これまでに旅館・宿泊施設への支援をしてきていたようです。
別府の地価は値上がりする?
今回の融資決定により、星野リゾートが支援する旅館・宿泊施設は増え、遠のいた観光客の足も良化していく可能性があります。
もちろん、融資が決定しただけでは別府の地価が上がると限りませんが、星野リゾートの施策が成功し、観光客が増大すれば近隣の土地利用価値があがります。
それゆえに別府のメジャーな旅館、大規模な宿泊施設は今後手に入れることは難しくなってくるでしょう。
投資家としての心構え
今回の発表で私が「やられた」と思った理由は上記の通りですが、完全にあきらめたわけではありません。例えば、星野リゾートが提携しないような小規模で差別化できる施設であれば、狙って行きます。
星野リゾートと日本政策投資銀行がファンドを組み、観光客の足が良化するなら周辺施設の需要も増すはずですので、引き続き「穴場」を探して行こうと考えています。
狙っていた投資先が巨大資本に取り込まれてしまうことは往々にしてありますが、個人投資家でもその隙間を探せば意外とチャンスが転がっているものです。
「簡単にあきらめない」というのが、投資家としての大切な心構えかもしれません。