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戸建賃貸の退去と原状回復|敷金の考え方と、トラブルを防ぐ写真の残し方

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庭木のある二階建ての古い戸建の外観

椙田(すぎた)です、

入居者が退去するとき、悩みやすいのが、敷金の精算と、原状回復の範囲です。「どこまでが、借主の負担なのか」が曖昧なまま進めると、トラブルになりやすい場面です。今日は、敷金の考え方の基本と、退去の流れ、トラブルを防ぐ写真の残し方を、お話しします。

※この記事は、一般的な内容です。個別の契約や、原状回復の範囲についての判断は、ご自身の責任で行い、必要に応じて、専門家に確認してください。

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敷金と原状回復の、基本的な考え方

契約書の基本については、こちらの記事で解説しています。ここでは、退去のときに、特に関わる部分を、あらためて整理します。

関連記事:戸建賃貸の賃貸借契約書の基本|DIY・原状回復・特約に入れたい項目

民法では、借主は、借りたあとに生じた損傷を、原状に戻す義務を負いますが、通常の使用による損耗や、経年変化は、この義務に含まれません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも、通常の使用による損耗・経年変化の修繕費は、賃料に含まれるという考え方が、示されています。

負担する人 対象になりやすいもの
貸主(大家)の負担が原則 通常の使用による傷み(経年変化、家具の設置跡、畳・クロスの自然な変色など)
借主の負担が原則 故意・過失による傷や汚れ、通常の使用を超える使い方による損耗、手入れ不足による損傷

畳と襖のある和室の内部

退去の流れ

1
解約の連絡を受ける
契約で決めた予告期間(1か月前など)を確認し、退去日を、借主とすり合わせます
▼
2
退去の日程を調整する
立会いの日時を決めます。遠方の場合は、代理の立会いも検討します
▼
3
立会いをする
部屋の状態を、貸主(または管理会社)と借主が、一緒に確認します
▼
4
傷み・汚れを、記録する
気になる箇所を、写真に残します。入居時の記録と、見比べられるようにしておきます
▼
5
敷金の精算内容を、書面で伝える
借主が負担する金額と、その理由を、明細にして、借主に伝えます
▼
6
敷金を返還する
残額を、借主に返します。時期や方法は、契約で決めた内容に沿います

トラブルを防ぐ、写真の残し方

「入居時から、この傷みはあった」「これは、入居中に、新しく付いた傷だ」を、あとから、はっきりさせられるかどうかで、トラブルの起きやすさが、大きく変わります。

1
入居時に、部屋全体を撮る
各部屋、床、壁、水回りなどを、日付が分かる形で、撮影しておきます
▼
2
もとから傷みがある箇所を、記録する
入居前からの傷や汚れは、借主の負担にならないよう、先に、写真で残します
▼
3
入居中に、大きな不具合が起きたら、その都度、記録する
水漏れなど、あとで原因が分かりにくいトラブルは、発生時点の記録が、重要です
▼
4
退去時に、同じ箇所を、同じ角度で撮る
入居時の写真と、見比べやすくします
▼
5
写真と、精算の説明を、セットで保存する
あとで確認できるよう、日付・箇所・金額の記録を、まとめておきます

広い駐車場のある建物の外観

敷金がない契約、精算でもめやすいとき

敷金を預からない契約もあります。その場合も、原状回復にかかる費用を、あとから、借主に請求できるかどうかは、記録の有無で、大きく変わります。入居時からの記録を残す習慣は、敷金の有無にかかわらず、続けておくと安心です。

実際に、僕自身は、敷金を預からない契約にしています。もめる・もめないという以前に、そもそも精算という場面が、発生しません。そのぶん、退去時の記録は、より大事になります。敷金という形での担保がないからこそ、入居時と退去時の状態を、しっかり残しておくようにしています。

精算の内容に、借主が納得しないときは、無理に決めつけず、写真の記録を示しながら、丁寧に説明することが、トラブルを長引かせないコツです。

まとめ

退去時の敷金精算は、通常の使用による損耗・経年変化は貸主負担、借主の故意・過失や、通常を超える使い方による損耗は借主負担、という考え方が基本です。入居時から退去時まで、同じ箇所を写真で記録しておくことが、トラブルを防ぐ、いちばんの備えになります。

※この記事は、一般的な情報の提供です。実際の精算や、契約の判断は、ご自身の責任で行い、必要に応じて、専門家に確認してください。

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