椙田(すぎた)です、
TVやインターネットなどで、
「株で数千万円儲けた!」
「株でセミリタイアが実現した!」
という声を聞きます。
一方で所有していた株が大暴落し、
借金地獄になってしまった人もいます。
「結局、株ってどうなの?」
という疑問だけが残ります。
わかっているようで、
わかっていない株について、
今更ですがおさらいしてみます。
-株のキホン-
株とは、
株式会社が資金調達のために
発行する出資証明書のことです。
この証明書を「株券」といい、
出資者が出資したことの証明として発行されます。
この株には相場があり、
市場で価格が決まります。
これを「株価」といいます。
人気の株には高い株価がつき、
人気のない株には低い株価がつきます。
基本的な株式の投資法は、
「安い時に買い、高くなったら売る」
というものです。
その差額が利益になります。
この株式投資をする上で、
必要不可欠なものが2つあります。
それが「会社の情報」と、
「世間の人がこの株をどう考えているか?」です。
会社の情報とは、
「将来、業績が伸びる見込みがあるか」
「経営者はどんな経営方針か」など、
会社がこの先どのように伸びていくか?
を見極めるための情報です。
「世間の人が株をどう考えているのか?」は、
株価は人気によって変動するので、
世間からどんな視点で見られているかが重要となります。
「○○会社不祥事」や
「○○会社倒産の危機」と報道されれば、
世間の人は、
「あの会社の商品を買わないほうがいい」
となり株価が下がるのです。
常に「会社の情報」と
「世間の人がこの株をどう考えているか?」
を意識し先見の明を持つ人が、
株で儲けられる人なのです。
-アメリカ相場の法則-
株式投資をする上で、
知っておくべき法則があります。
それが、
「アメリカ相場の法則」というものです。
これは「上がれば下がる」という、
米国における株式や商品相場の「警句」です。
物を上に投げれば、
地面に落ちてくるように、
株価も上がれば下がるものです。
2015年、政府の円安導入により、
日経平均株価が21000円に達すると
評論家は予測していました。
しかし、同年1月6日には、
前月比600円近く暴落したのです。
多くの投資家が、
まだ上がると思い込んでいる場合、
その株はすでに天井近くであるため、
すぐに暴落する危険性をはらんでいます。
まさに上がれば下がるということです。
-まとめ-
TVや雑誌では、
「株で儲けた」とあたかも
株投資が簡単に稼げるイメージを与えます。
しかし、普通に考えて、
勝てる人がいるということは、
負ける人もいるということです。
言い換えると、
負けている人がいてくれるから、
勝てる人が存在できるわけです。
そんなわずかな勝者は、
先を読む力が必要です。
会社の未来予想、景気と動向、
政策や人の心理にいたるまで、
多角的視野で物事を見ていく必要があります。
このゼロサムゲームと呼ばれる
お金の奪い合い合戦の勝者は、
ごく一握りの人だと言えるでしょう。