椙田(すぎた)です、
僕は昔から運が強いというか、
なんかチャンスが舞い込むことが多く、
ラッキーだなぁと思ってましたが、
それには理由があるはずと考え、
メカニズムを探ってみました。
まず心理学における特性5因子モデル、
通称ビッグファイブ理論という
性格診断テストの結果を、
成功者と比較してみたところ、
チャンスを招きやすいとされる人の
思考や反応が解明されてきたそうです。
自分を不運だと思っている人は、
希望を高める行動を取りにくい
という結果になっています。
一方で、
自分が幸運だと信じている人は
常に楽観的に物事を受け止め、
希望を高める行動を起こしやすい
傾向にあることがわかっています。
五輪連覇という偉業を達成した
羽生選手も後者の考え方の人です。
ケガの状態は必ず回復するはずだ、
と楽観的に考え、すぐに
希望を現実にするためのリハビリを始め、
本番ではチャンスをものにして見事、
金メダルを取りました。
こうした考え方や行動力が、
チャンスをつかむ力となっていくのです。
-行動がチャンスを作る-
行動を開始することの重要性は、
脳科学の研究でも証明されています。
手を動かす、作業に手をつける、
つまり行動を起こすと、
脳内でドーパミンが放出されます。
ドーパミンはホルモンの1つで、
「期待のホルモン」と呼ばれ、
不安や抑うつを低下させ、
やる気を高める働きがあります。
行動することによって、
「もっといいことが起こるのではないか」
という希望に向かって、
さらに行動が駆り立てられるのです。
ここで興味深いのが、
やる気が出たから行動するのではなく、
行動したからやる気が出てくる・・
という仕組みがあることです。
つまり、動き出すことで
チャンスが自然に増えていくのです。
チャンスをつかむ人とは、
最終的によい成果を出し、
本人のやる気が上がった状態に
自分自身を導ける人のことです。
-自分だけの幸福シナリオを意識する-
チャンスを掴むうえで大事なことは、
目の前の短期的な運や不運よりも、
どうすれば将来の幸福度が上がるのか、
成功シナリオを意識することです。
幸福度の研究では、
人は自分が成長している過程、
右肩上がりの状態にあるときに
最も幸せを感じるという結果が出ています。
人生において、
行動や考え方や見方を変えていくことが
結果的にチャンスを呼び込むことになるのです。
僕は、運の源泉というはすべからく
マインドセットにあると考えています。
どんな行動を起こせば、
失敗を遠ざけることができるのか。
どんな準備をしていると、
チャンスに気づくことができるのか。
そして、どんな習慣を身につければ、
やる気を持続的に味方にすることができるのか。
最初に必要な知識を身につけてしまえば、
チャンスを見極めるようになります。
しかも、知識を使えば使うほど
磨き上げられて新たな組み合わせや
独自の法則が見つかるなどして、
その力はますます高まっていきます。
-まとめ-
うまくいけば、運がよかった。
うまくいかなければ、不運だった。
そんなふうにぼんやりと
チャンスを捉えていては、
成長はありません。
朝、会社に向かう途中に
巻き込まれたトラブルから、
ビジネスチャンスのヒントが
見つかることもあり得ます。
すぐに動くか、動かないか。
すぐに試すか、試さないか。
すぐに気づくか、気づかないか。
そこに平等に存在するチャンスに対して、
あなた自身がどう向き合っていくか。
「ない」と思いこんでいれば、
見えるはずのものも見えません。
逆に「ある」と知っていれば、
見えるはずのものがきちんと
見えるようになります。
自ら動き、リスクを取りながら
試行錯誤を続けていくのなら、
人生という長い歩みにおいて
「当たり」を引く可能性は高まります。