椙田(すぎた)です、
日本国内でなされる海外の報道は、
政治か経済成長や失業率といった
マクロ経済に偏っていて、
個別具体的なビジネス情報は
あまりにも少ないです。
たとえば、米国大統領の
一挙一動については報道されていても、
シリコンバレーをはじめとする、
米西海岸のスタートアップ企業による
イノベーションについて、
報道されることは殆どはありません。
実は、これには理由があります。
それは政治やマクロ経済の方が
庶民にとってわかりやすく、
面白おかしく報道できる話題だからです。
選挙や政治スキャンダル、
株価暴落などもわかりやすく、
テレビを見ている日本人の
注目を集めやすいためです。
基本的にテレビがターゲットにしている
視聴者層というのは年収の低い庶民です。
IoTやAIなどの最新テクノロジーの動向は、
一定の前提知識がなければ、
何が先進的であるかすらわからなかったり、
庶民に開示すると都合の悪い情報も
含まれているからです。
テレビ以外のメディアでも、
実際、あるベテラン経済記者は、
「ITやAIなど新しい分野への取材は弱い」
と指摘しています。
我々としては良質な経済ビジネス雑誌や
ニュースサイトで取り上げられている
海外情報を蓄積していくことが
重要になります。
そこで今回は、
国内外の有識者が薦める
海外の情報収集法を紹介します。
-良質な海外ニュースを収集する方法-
現実的には海外ニュースを
現地語ですべてを理解することは
到底できないため、
翻訳や通訳に頼らざるを得ません。
その点でオススメできるのは、
NHKの衛星放送(BS1)の海外ニュースです。
同時通訳でそのまま報道しているので、
英語のメディアに限らず、
ロシア語、中国語、スペイン語、
フランス語、アラビア語などの
各国メディアに触れることができます。
また、CNNやBBCを視聴契約すると、
音声切り替えで日本語で視聴できます。
雑誌については、
「ニューズウィーク日本版」
が世界のニュースを日本とは
違った切り口で深掘りしているため、
読む価値があります。
書籍については外国人が執筆したものを
なるべく原書で読むことが理想的ですが、
僕も言葉の壁に阻まれていて、
その場合翻訳本でとりあえず構いません。
ただ翻訳されてる書籍という時点で、
選択肢が狭まったり、時間的に
タイムリーでなかったりはします。
一方で現在は「NewsPicks」など
最先端情報を発信する
経済情報サイトがあります。
しかしこれも、
世界に通用するという観点からは、
日本では世界の経済ビジネス情報は
不足してしまいます。
そこで、国内外の有識者を対象に
「どの雑誌が世界の大きな潮流を
読むのに一番妥当か」調査しました。
その答えで最も多かったのは、
英「エコノミスト(The Economist)」でした。
日本の毎日新聞出版が出している
「週刊エコノミスト」
ではないのでご注意ください(笑)
エコノミストは、
世界のクオリティ・マガジン
(評価されている質の高い雑誌の意味)
です。
冒頭にその週の政治・経済・
ビジネスの世界のサマリーがあり、
その後に特集、各地域別の主要記事、
金融などの分野に分かれています。
論調は、グローバル化や
市場原理を重視する一方で、
経済的な格差拡大には
懐疑的な記事も多数出しています。
雑誌巻頭のThe World This Weekは、
世界の1週間のニュースが
政治とビジネスに分かれ、
コンパクトにまとまって掲載されています。
これを読むだけでも
世界の大局観を大きく掴めます。
日本のメディアではあまり
取り上げられていない記事も多いです。
-中東・アフリカ・中南米の情報-
特定の国や地域については
まったく知らないということを
避けることが非常に重要です。
それは、このグローバルな時代では
知らない国や地域の事情が他の
国・地域に影響を及ぼしているからです。
日本のメディアの海外報道は、
米国、中国、韓国、次いで欧州、
その他アジアの記事が多い一方、
中東、アフリカ、中南米については
かなり少ないのが現状です。
欧州も英国、フランス、ドイツや
ロシアなど主要国や大国を除くと
極端に少なくなるという傾向があります。
世界のマスメディアが大きく
取り上げている中東やアフリカ、
中南米のニュースが日本では
ベタ記事といったことはよくあります。
世界中のどの国でも
ビジネス取引が生まれる時代に、
米国とアジア、欧州のニュースが
海外情報であると勘違いしてしまうと、
ビジネスに大きな制約を受ける
可能性があります。
海外進出しようとする経営者でも
「中東やアフリカについては知らない」
「中南米は遠くてよくわからない」
という人は多いのですが、
それはマスメディア情報自体が
偏っているのが原因です。
そこで、
中東・アフリカ・中南米の情報は
小さくても注意を払うように習慣づけると、
チャンスに幅をもたせることができます。
-まとめ-
今まで見てきたように、
グローバル化やAI化によって
代替で仕事を失ってしまうのではなく、
自ら人材としての開発戦略を大きく変え、
自らの市場価値を上げ、
世界に通用する人材になる必要があります。
このような状況を克服するには、
経済ビジネス雑誌やニュースサイトで
取り上げられている海外企業の動向や
新サービス、テクノロジーの動向について、
かなり意図的に情報を
蓄積していくことが重要です。
取り上げた方法を試して、
もし自分に合うものがあれば、
ぜひ習慣化を目指して
取り入れてみてください。




