杉田(椙田)です、
最近、人生100年時代とか老後資金が2000万円不足するだとかを金融庁が「言った・言ってない」ということで騒がれていました。
実際に独身の老後資金に2,000万円は必要なのか?解説したいと思います。
日本人は何歳まで生きるのか
日本は長寿大国と言われていますが、実際に平均寿命は世界第3位です。
日本人の平均寿命
男性 81.09歳
女性 87.26歳
60~65歳で定年退職してあと20~30年生きる、ということですね。
定年退職後の生活費で重要になるのは『年金』ですが、平均寿命まで生きるとして、我々はいくらもらえるのでしょうか。
年金の支給総額はいくらもらえる?
年金を20歳から60歳まで支払い65歳から支給されたとすると、おおよそ下記の金額を支給されることになります。
年金の支給総額
男性 約1200万円
女性 約1700万円
これだけだとあまりピンとこない数字かもしれませんね。
では、平均寿命まで生活するとしてどれくらいのお金が必要なのでしょうか。
平均寿命まで生活するにはいくら必要なのか
生活費と比べて年金がどれくらい少ないのか、分かりやすくするために生命保険会社やシンクタンクがこれまでに算出した定年退職後に必要な資金のデータと比較してみます。
定年退職後に必要な資金
男性 3600万円
女性 4700万円
必要な資金と年金の支給額の差額を算出すると
男性 3600万円(必要資金)―1200万円(年金)=2,400万円が不足
女性 4700万円(必要資金)―1700万円(年金)=3,000万円が不足
このように、少なくともざっと、2,000万円~3,000万円足りないことがわかります。
上記の金額は『生活する』ための最低の資金ですので、もちろん老後も旅行や趣味への出費などをするとすればさらに資金が必要になってきます。
ただし2,000万円を『貯金』する必要はない
「やっぱり老後資金は2,000万円足りないんだ!でも貯金がない!」と不安になった方も多いと思いますが、この低金利時代に貯金で2,000万円を貯めるというのは中々難しいですよね。
そこで、検討すべきなのは貯蓄ではなく「投資」です。
老後に備えて資産運用をする
貯蓄だけで2,000万円を貯めるのではなく、長期的な投資で複利を得るのが良いでしょう。
もしもあなたが30歳であれば、月3万円の積み立てだけで定年退職までの35年間で2,000万円を貯めることができます。
年利2.5%で運用
毎月3万円積み立て×2.5%の利回り×35年間=2,000万円達成
もしこれを銀行への貯蓄のみで達成しようとすると
貯蓄のみ
毎月4万8000円×35年=2,000万円達成
なんと月間18,000円(年間216,000円)もの差が出ることになります。
投資することの重要性がわかりますね。
ただ、この方法だと長い時間が必要なので、加えて老後もお金が入り続けるようなお金の流れ(フロー)を作っておくのが現実的じゃないかなという風に思います。
不動産や副業などキャッシュフローを生む投資をする
老後もお金が入り続けるような仕組みづくりには、不動産のようなキャッシュフロー(インカムゲイン)のある投資方法を選ぶと良いでしょう。
しかし当然、FXなど短期的な売買を繰り返す『短期投資』では老後もお金が入り続けるような仕組みは作れません。
長期・短期投資の特徴についてはこちら
【動画あり】短期投資より長期投資が良い理由をメリット・デメリットで解説します
不動産投資は長期的に入居者が住み続けてくれている間の家賃収入を得ることが可能です。その他、様々なサイドビジネス・投資を検討出来るでしょう。
銀行に預けるだけでなく長期的な目線で『運用する』ことが大切です。
投資は“危ないもの”ではなく“必要なもの”になっている
2000万円不足するという金融庁の話は、国民に対してそのように警鐘をならし「預貯金でため込むんではなくて投資にまわしましょう」という意図がありました。
ニュースでは「2,000万円足りない」という部分だけクローズアップされてしまいましたが、投資してしっかり資産運用をすれば、充分に達成できる金額です。
まだ運用をしていない方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみて下さいね。
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